この家は高槻市に残る田園と市街エリアの境に位置する住宅の建て替え計画です。
もともと堅牢なRC造の家がありましたが、老朽化と2世帯の住まいに変更していく中で建て替えを選択されました。
もともと敷地を囲っていた塀を取り払い、地域に開けた前庭をとることで視線をコントロールしつつも開放的な佇まいを得ています。また、古くからこの地域を潤してきた用水路を造園計画の要素に取り入れることで地域の景観資産を再発見するための試みを行っています。
内部は2階に家族が集まれるコートヤードを整備し、高い天井を備えたリビングと一体的な空間を作り出しています。建て替え前の家にあった欄間を継承するなど、家族の伝統に配慮しつつも現在の生活に沿い、また変化していけるよう部屋の配置、造作を考慮しました。 |