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こども園の増築 (2016年)

3歳未満児の受け入れと給食室の導入の必要性から園舎を増築したプロジェクト。
園地の残余空間を利用した結果、うなぎの寝床のような長細い棟となりましたが、見る方向によっては小さな住宅のようにも見えます。敷地の一番北側の端部にありながらも、自然と光が入るよう、窓を工夫しています。

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内観







自然光と道路向かいの児童公園の借景を考えた窓の取り方、天井の高さ低さによる落ち着き感、そういった外的要素と内的要素の折り合いを考えながら空間をつくっています。
ちなみに、全体の平面形は長方形ではなく、西側の妻面は東側よりも広く、くさび型となります。2つのL字を向かい合わせて少し角度を振った状態です(言葉では説明しにくい・・・)。既存棟の軸線と道路の軸線にそれぞれ外壁線を合わせたためで、最大面積を得るためでもありますが、保育室では遠近法的な錯視の伴う浮遊感が生まれています。Rの付いた天井、借景、錯視、自然光、それらの要素が響きあいながら園児の原風景に刷り込まれていくと面白いなと感じています。






上 廊下。既存棟のガラスブロック壁をアクセントにしている。こちら側が南なので光も取り込み易い。
下 手洗いやトイレ、沐浴室などの水廻りゾーン。

 

給食調理室




外廊下には見学窓があり、園児や保護者がいつでも見学することができる。


撮影/笹倉洋平


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