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N-houseプロジェクト (2000年)
二世帯がお互いのプライバシーを尊重しながら半同居的にすまう住宅の提案 |
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設定
・住み手は60代後半の婦人と時折寝泊りしにくる娘夫婦。
・半同居的に暮らす2世帯住宅。
・コンパクトでも世代同士が自然な距離感を保つことができて閉鎖的とならないこと。
・思い入れがあって捨てるわけにはいかないモノを生かしつつ十分に収納が出来ること。
微地形を伴った周辺一帯を含めて敷地と解釈し、プライバシーを保ちつつも
近隣とつながった生活を実現するための住居。
■計画方針
外部動線と内部動線の確保にまず焦点を絞り「(1)道路から各室へ連続させた屋外通路」
「(2)収納を兼ねた屋内通路」で二重螺旋状に空間を構成、立体的に囲まれた居室を、
内部と外部の中間的位置、他律的でニュートラルな余白として位置付けた。
外部空間と内部空間は各階の居室を介して常につながっている。
空間構成概念図
屋外通路は公園や前面道路、パーキングの延長として、屋内通路は本棚や納戸が一体的に
造り込まれる空間として考えられている。
モデル写真
敷地境界線をめぐるように螺旋型に通路が導かれる。
左より 屋根 2階:個室、茶室 1階:居間、キッチン
地階:フリースペース、バスルーム、パーキング
外観
道路からスロープを上がった1階部分はオープンなつくりをしている。それに対して2階は最もプライベートな個室群 であるため内側(回り込んできた屋外通路)には開いているが道路側には最小限のスリット窓を残し、閉じている。公園側に開いているのは地階と1階のみである。
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